ここでは医療広告ガイドラインに関する歯科インプラントの限定解除の具体的要件の④について記載いたします。
医療広告ガイドライン第4に規定する広告可能事項の限定解除の具体的要件
「④自由診療に係る治療等に係る主なリスク、副作用等に関する事項について情報を提供すること」を満たすための歯科インプラント治療に関する表記
インプラント治療の内容やリスクについて
インプラント治療とは、人工の歯根(インプラント)を歯を失った箇所に埋入する治療方法です。このページでは、インプラント治療について
- 治療内容
- メリットとデメリット
- リスク
といった3つの事柄を解説していきます。
インプラント治療の内容
インプラントの治療期間は、およそ数ヶ月~半年以上(手術内容・方法による)です。
治療内容は、下記の①~⑤のような流れとなっています。
①カウンセリング~治療の検査・計画
②1次手術
③2次手術
④人工の歯を作製・装着
⑤定期検診(半年に1回程度)
- インプラント治療では、2回の外科手術を行います。
- 1次手術でインプラントの埋入を行い、2次手術で土台を設置します。この土台は、アバットメントといわれ人工の歯を装着するために必要なものです。
- 1次手術と2次手術の間には、埋入したインプラントと骨の結合を確認するため、約3~6ヶ月間の治療期間があります。
インプラント治療と、他の治療との違い
「入れ歯」や「ブリッジ」は天然の歯を治療しているのに対して、「インプラント」は人工物を埋入することから、治療内容が大きく異なります。
また、「差し歯」との違いは「歯根は残っているか・いないか?」という違いです。
歯根が残る差し歯では、治療時間や治療費が短め・安めというメリットの反面、変色や歯根の割れの可能性といったデメリットがあります。
インプラント治療のメリットとデメリットを解説していきます。
インプラント治療のメリット
- 見た目がキレイ
- しっかりと噛める
- 人工歯自体は虫歯にならない
インプラントはまるで天然の歯のような、「見栄え」で「咀嚼能力」があります。
インプラント治療のデメリット
- 治療時間が長め
- 保険が効かないので費用がかかる
- 外科手術が必要
インプラント治療は保険が適用とならないため注意が必要です。
インプラント治療のリスク
インプラント治療における主なリスクは下記の3つです。
①血管損傷
②神経麻痺
③手術後の腫れ・痛み
血管損傷・神経麻痺は、血管や神経が「ドリル」や「インプラント自体」によって損傷することで起こるリスクです。インプラント手術の検査~計画を入念に行うことでトラブルを回避できます。起こった場合は、回復に数日~数週間の時間が必要です。
また、個人差がありますが手術後の腫れや痛みを伴うリスクもあります。こちらは、時間経過と共に治まっていきますが、痛みが酷い場合は「痛み止め」の服用が可能です。